ご挨拶

私は幼少期に絵の恩師と出会い、絵を描くことの楽しさを知り無我夢中で走り続け半世紀以上が経ちました。
若い頃に当時の画壇の登竜門といわれる安井賞を頂き、大きな励みとなりました。その時の歓びは、「この道一本でいく」という決意の背中を押されたような感覚でした。ですが、芸術で生活していく事は大変です。創作を信じ、自らを奮い立たせ、挑戦していく。孤独で長い道のりだからです。

私が画業で歩んできた様々な活動を通して、芸術の素晴らしさを伝え、芸術を志す人々にエールをおくりたい。そして、少しでも多くの方々に芸術の種をまいていきたい。そう切に願っております。

当財団が若手芸術家顕彰活動、芸術・美術普及活動を通して、皆様に貢献できますよう責務を果たし活動して参る所存でございます。 今後とも当財団の活動にご支援ご高配賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表理事 絹谷 幸二

絹谷幸二 略年譜

1943奈良県奈良市に生まれる
1966東京藝術大学油絵科卒業、大橋賞受賞、独立賞受賞
1968東京藝術大学大学院修了 独立美術協会会員推挙
1971渡伊、ヴェネツィア・アカデミア入学 アフレスコ画を研究
1974第17回安井賞受賞≪アンセルモ氏の肖像≫
1977文化庁芸術家在外研修員に選ばれ渡欧
1993東京藝術大学美術学部教授となる
1997長野冬季オリンピック公式ポスター≪銀嶺の女神≫他7種競技別ポスター原画制作
200935歳以下の若手芸術家を顕彰する「絹谷幸二賞」創設(毎日新聞社主催~2018)
2010東京芸術大学名誉教授に就任、大阪芸術大学教授となる(~2015)
2014文化功労者として顕彰される
2016梅田スカイビルタワーウエスト27階に「絹谷幸二 天空美術館」開館(大阪)
2017絹谷幸二 色彩とイメージの旅(京都国立近代美術館、北海道立近代美術館巡回)
2018日中平和友好条約締結40周年記念 絹谷幸二展(北京・精華大学芸術博物館)
2019ICOM KYOTO2019(国際博物館会議 京都大会)ポスター制作
2021文化勲章受章
202340歳以下の若手芸術家を顕彰する「絹谷幸二 芸術賞」創設(産経新聞社主催)

現在、文化勲章受章、文化功労者、日本芸術院会員、独立美術協会会員、東京藝術大学名誉教授。